2017年05月22日

おはようございます、醸造部の林英達です。
初夏という季節に似つかわしくない真夏日が続きますね。

さて、この時期はよくワイン会の案内を目にします。
立食で軽いあてをつまみながらや、好きなワインを持ち寄って飲み比べしたりと形式は様々です。

私たちも仕込みが始まるまでのこの時期にレストランとコラボしてワイン会を開催することがありますが、その場合はコース料理であることが多いです。

コース料理は、それぞれが単体でも完成された料理を、全体として一作品になるように作られた組曲のようなものです。

色鮮やかな冷菜から始まりメインに向けてコースが進むごとに温度もボリュームを上がっていきます。

レストランの特色が出ると言いますか、食材の組み合わせやコースの構成の仕方などシェフの個性がよく表れるものです。

そんなコース料理に色を添えるのがワインの役割であると思います。

多彩なコース料理にワインはどうアプローチすべきか、毎回頭を抱えます。

コース料理におけるワインの役割は、
例えるなら漫才の「ツッコミ」のようなものだと思います。

『会話の中に明らかな間違いや勘違いなどを織り込んで笑いを誘う「ボケ」、
それを素早く指摘し、笑いどころを観客に提示するのが「ツッコミ」』(ウィキペディアより引用)

『ツッコミを入れるタイミングや言い回しを変えることで、さらに笑いに繋がる。
また、ツッコミが入ることにより、話題に区切りを与え、構成上の小気味よいリズムを生み出す。』(これまたウィキペディアより引用)

言わば、「ツッコミ」によって「ボケ」の何が面白いかが浮き彫りになるということです。

さらには、通り一遍なものでなく「ツッコミ」方を変えると、ボケの面白さも変わります。

まさに、料理とワインの関係も同じです。
以前のブログでも書きましたが、料理とワインは合わせ方によって様々な表情を見せてくれます。
http://kingselby.livedoor.biz/archives/65886356.html

合わせるワインによって料理の旨味が引き立ちます。
合わせるワインを変えることで引き立つ旨味が変わります。
ワインはコース料理に緩急をつけてくれます。

王道の合わせ方ももちろん、変則的な合わせ方もハマれば楽しいです。

6月3日に開催されるアントワーヌさんとのワイン会は、ヨーロッパの食材を使った初夏のコースです。
http://katashimo-winery.livedoor.biz/archives/9553201.html

野菜の甘み、魚介の旨味、肉の香り、、、。
どんな「ツッコミ」を入れようか考えると今からワクワクしてきます。

まだ若干、空きがございます。
皆様のお越しを心よりお待ちしています。

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