2012年02月07日

ご無沙汰しています。
営業の山本が、新しくブログを開設したりメルマガを発行したりと活躍していますが、ワタクシもちゃんと生きています。

さて。

弊社が製造するスパークリングワインはすべて瓶内発酵です。
瓶内発酵では、文字通り瓶の中で発酵させて酵母菌がアルコールと炭酸を作ります。
その後、瓶をさかさまにして1〜2ヶ月くるくる回して澱を瓶の口に集めて、首を凍らせてデゴルジュマン(過去ブログ。瓶の口を凍らせている写真有)と言う作業で1本ずつ澱を飛ばしてドサージュ(補液)してetc・・・と大変手間のかかる作業をした後に出来上がります。

↓詰めたてホヤホヤの濁った状態。コレを発酵させます。
110902


で。ちょっと気になったので・・・。

普通はやらない、デゴルジュマン(澱飛ばし)をする前の発酵させただけのワインを飲んでみました試しに飲んだのは、この秋に詰めた2011年度収穫のたこシャン750mlです。
どうなると思いますか?
よーく冷やしていましたが、想像通り、澱と反応して思いっきり噴きました
タオルをたくさん用意して、開けた瞬間に蓋ができるようにシャンパンストッパーも準備しました。
それでもテーブルの上はグチャグチャです
一人祝勝会気分意味もなくテンションが上がります(笑)

濁り加減も、普段のたこシャンは、この透明度なのですが、当然のことながら詰めたてホヤホヤの上の写真と同じ状態。
IMG_9490


なんだかめっちゃ栄養がありそうな感じ

澱には酒石酸も含まれていて、それだけを食べると口の中がザラザラし続けるので心配していました。
が、スパークリングワインとして飲む分には全くザラザラは感じず。
うちのスパークリングワインの澱を単体で食べる場合は、意外と澱の香りは少ないのですが、泡と一緒に上がってくる為か少し澱の香りがしました。
(↑以前スパークリングワインの澱を拾って黙々と食べていたら、社長に呆れられて口をきいてもらえなかった悲しい思い出アリ

結論。
たまにはデゴルジュマン前のスパークリングもいいけれど、普段飲むにはデゴルジュマン後の方が絶対にいい
テーブルがビタビタにならないしね

あの恐ろしく手間のかかる作業の有り難味を実感できた実験でした


担当:見習い
(この春?出荷予定の2011年のたこシャン、この実験にかこつけて誰よりも早く飲みました
今はまだ澱下げ中ですが、デゴルジュマン後のも早く飲んで、香味の違いを比べてみたいです。)

katashimowinerykatashimowinery at 14:02│修行記 │