2010年10月18日

なんと78年前に弊社で働いてらっしゃった及川さんが、岩手県からはるばる訪ねて来てくださいました
きっかけはテレビをご覧になったことだそうです。
93歳とは思えないオシャレさ、そのお元気さに従業員一同驚愕いたしました。

20101015_78年ぶりの貯蔵庫

働いてらしたのは、先々代の社長の高井作次郎(ぶどう作り2代目、ワイン造り初代)の時代。
昔と変わらぬ貯蔵庫に、昔話が盛り上がります
住み込みで働いてくださっており、夜中に一人でよく貯蔵庫の中のワインをチェックしに来られていたそうです。
昔も今も変わりませんね。

20101015_古い道具達と20101015_先代社長の自宅で

ヘリテイジテイスティングルームで道具達との久々のご対面。
高井作次郎の写真を懐かしそうに眺めておられました。

最後に、及川さんが当時住み込んでおられた高井作次郎の自宅へ。
この家も当時のままです。
まだ小学生くらいだった利一が既に他界してしまったことに、大変心痛めておられました。
仏間の利一の写真をご覧になり「小学生の時の面影がありますね」と仰られたことに、大変衝撃を受けました。
先代の社長にも小学生の時代があったのは理論では理解できますが、今は亡き方の小学生時代をありありと覚えていらっしゃる、その時間の流れに圧倒されました。
作次郎の長男であり、弊社先代の社長である利一の妻と、また昔話で盛り上がります。

箱は紙ではなく木で、たくさんの500匁(約1.9キロ)箱を作った話。
温室の中でのブドウ詰めの話。
当時働いておられたベテランの「よっしゃん」の話。
いない棒でブドウを山のてっぺんから歩いて下ろしていた話。
当時まだブドウ酒は、日本酒の杜氏さん達に来ていただいて3-4ヶ月住み込みで造ってもらっていた話。
北海道に就職が決まり、作次郎の妻に「オーバー」(コート)をプレゼントされ、それを着て北海道に向かった話・・・etc。

話は尽きません。

担当:見習い
(及川さん、またお話を聞かせてください。お待ち申し上げております!)

katashimowinerykatashimowinery at 15:02│修行記 | 歴史もろもろ