2011年07月28日

毎日暑いですね
夏バテになってらっしゃらないでしょうか?

ご存知の通り、自社のぶどう栽培では約20年前から除草剤をやめ、化学農薬をできるだけ使わない取組みを行っています。
肥料についてもできるだけ有機肥料で、ワインの搾りかすなどを使用しています。
しかも量を可能な限り減らしています。

時々社長が「農薬も肥料もあんまり使わんから安つくねん」と冗談で申しておりますが、ケチっているわけではありません。
除草だけでどれだけ大変か・・・。
山(急な斜面)なので乗用機械が入れませんので、この炎天下でも人が刈ります。

農薬を減らしてその畑ごとの環境プラス菌類や虫や小動物を活かし、肥料を極限まで控えることで木がその土地から吸い上げる土着の栄養が増えます。
そうすると、畑毎の個性の良く出たぶどうができあがります。
ワインにするとその個性が更に大きく広がります。

「あの畑のぶどう(ワイン)は〜」

となるわけです。
しかし、農薬や肥料を減らすだけではいいぶどうができません。
土地の力に合わせて収穫量も減らします。
水で考えてもらうと分かりやすいかもしれません。
去年のように日照りが続いても水遣りすら一切しませんから、土地の持っている水分量に見合うだけの実の量に減らすわけです。
欲を出すと水分量が足りなくてシワシワのぶどうができあがります。
ひどい時には枯れ始めたり。
実を減らしすぎると今度は収穫量が減りすぎてワインの原料が足りなくなります。
このバランスが難しいんです。(私にはまだまだ無理です

この個性の違いを楽しんでもらおうと造ったのが堅下甲州シリーズです。
もちろん醸造方法も同じです。

堅下甲州 合名山 南西畑 2010
堅下甲州 上品畑・宮ノ上畑 2010
合名山 堅下甲州葡萄 2010(完売)
堅下甲州 芹田畑 2010 (完売)

ちなみに、畑の位置はコチラ(自社畑のご案内ページ)です。

担当:見習い
(私の小さい頃、夏になるとぶどう農家のおじいちゃん達がよく話をしていた「ブイブイ」。どんな悪いヤツなのかずっと気になっていたのですが、コガネムシのことなんですね。そういえばよく見ます。)

katashimowinerykatashimowinery at 14:48│修行記 │